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About cystitis
ポイントのまとめ
膀胱炎の種類
膀胱炎には単純性膀胱炎と複雑性膀胱炎があります。
複雑性膀胱炎とは基礎疾患を有する方がなる膀胱炎です。
基礎疾患としては、神経因性膀胱、前立腺肥大症、膀胱癌、前立腺癌、尿路結石症、尿道狭窄などがあげられます。これらの基礎疾患なしになる膀胱炎が単純性膀胱炎になります。
他には急性(急に起こる)と慢性(ずっと続く)があります。
慢性膀胱炎には複雑性が多く、この場合には慢性複雑性膀胱炎といった呼び方になるため、膀胱炎は正式に分けると4種類あります。
症状
排尿したときの痛み、しみる感じや尿の回数が多くなる、残尿感があるといった症状が出現します。下腹部痛として持続する場合もあります。尿の見た目は濁っていると感じることが多いと思います。
ひどくなると見た目でも血尿がわかる(肉眼的血尿といいます)こともあります。
また特徴として膀胱炎のみでは微熱は出ても高熱が出ることはありません。
原因
細菌、まれに真菌が引き起こします。これは主に尿の出る場所(外尿道口)より侵入します。
単純性膀胱炎は女性に多い疾患です。
女性は体の構造的に、尿道口が肛門から近く、さらに外陰部は湿潤しており、細菌が増殖しやすい環境であることに加え、尿道が短く(男性の尿道の長さ15~20cm、女性の尿道の長さ2~3cm)、細菌が侵入しやすい状態です。
若年女性でもよく起こります。この場合には性交渉の関与が考えられます。
しかし、通常であれば、細菌が入ったから100%膀胱炎を起こすというわけではなく、免疫機能(細菌と戦う体の機能)が正常であり、排尿状態が正常であればすぐに尿として排出されます。
検査
検尿検査でみます。
これは尿沈渣といい、顕微鏡にて細菌を倒す白血球や実際に細菌がいないかを確認します。
白血球が一定数(一視野あたり5個以上)認められれば、膀胱炎と診断します。
また、尿から実際にどのような細菌や真菌がいるのか同定する尿培養検査を追加することがあります。
ここで出てくる細菌の約70%はE.coli(大腸菌)です。
他にはStaphylococcus saprophyticus(腐性ブドウ球菌:主として泌尿器周辺の皮膚に常在)、Proteus属(プロテウス属:腸内細菌科に属する細菌)、Klebsiella属(クレブシエラ属:腸内に常在)、Streptococcus属(ストレプトコッカス属:腸内に常在するものあり)です。
治療
膀胱炎は軽い症状であれば、勝手に治ってしまう場合も多いです。
時間がない等で病院にいけない場合には体を温めて、安静にすることで、免疫力をアップすることに心掛けてください。
さらに、しっかり水分をとり、普段より尿をたくさん出し、細菌を早く体外に排出させましょう。
これに加え、薬局で市販している内服薬を飲むのも一手です。
膀胱炎も普通に治ればいいですが、長引いたりした場合に腎盂腎炎となり、高熱が出て場合によっては入院が必要となることもあります。
1~2日しても症状が良くならない場合には積極的に病院へ行きましょう。
病院へ来られた場合には、この症状を治すために抗生物質(細菌をたおす薬)を処方します。
通常、3日から5日の内服になります。
薬については医師に指示された通りすべて内服するようにしてください。中途半端に内服すると、残存する菌が抗生剤に耐性を持ち、抗生剤が効かなくなることがあります。
抗生剤内服後数日程度で再度受診いただき、検尿検査で尿がきれいになっていることを確認し、治療完了です。これで膿尿が続く場合には抗生剤の種類を変更する、もしくは複雑性膀胱炎を疑います。