症状

About symptoms

クラミジア性尿道炎について

About syphilis

ロゴ ポイントのまとめ

  • クラミジアはChlamydia trachomatis(クラミジア・トラコマティス)による性感染症です。
  • 性器クラミジアの発生件数は近年横ばいです。
  • 感染経路はほぼすべて性的接触です。
  • 性器クラミジアの症状は感染後1~3週で出ます。
  • 性器クラミジアは症状が淋菌に比べると非常に軽度です。
  • クラミジア性尿道炎の診断には初尿を用いた核酸増幅法を使用します。
  • 治療法はアジスロマイシンの内服治療を行うことが多いです。
  • 治癒したかの判定には2~3週間後に再度先の検査を行い、クラミジアが陰性となっていることを確認し、治療が終了となります。
  • クラミジア感染症と診断された場合には不妊の原因にもなるため、必ずパートナーの検査は行ったほうがいいです。

ロゴ クラミジアとは?

クラミジアはChlamydia trachomatis(クラミジア・トラコマティス)による性感染症です。

クラミジア属にはほかに代表的なものが3種類ありますが、性器クラミジアとなるものはこれになります。このため、当ページではクラミジアといった記載の場合にはChlamydia trachomatisのことと思ってください。この細菌はここで述べる尿道炎以外にも目、のど、直腸炎、精巣上体炎、女性特有のものでは子宮頸管炎、骨盤内感染症などを起こします。

ロゴ 性器クラミジア感染症の頻度

性器クラミジアの発生件数は2002年、2003年の4万人台をピークに減少しており、近年は男女ともに変わりなく横ばいです。2019年は男性13,947人、女性13,274人の合計27,221人でした。(厚生労働省 性感染症報告数(2004年~2019年)https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.htmlより)
年齢別では男性では20歳代がもっとも多く40歳前半まで多いです。女性では20歳代がもっとも多くなっています。

男性でのクラミジア尿道炎だけに限ると、淋菌以外の尿道炎の約半数を占め、さらに淋菌性尿道炎と診断された方の20~30%にクラミジア尿道炎が同時に認めます。

ロゴ クラミジア尿道炎の症状

男性クラミジア性尿道炎は、感染後だいたい1~3週程度で症状が出るといわれていますが、症状がない方も多く、感染時期が明確にわからないことも多くあります。淋菌性尿道炎と比較すると症状も軽いことが多いです。男性尿道炎の分泌物はサラッとした漿液性から少しねばついた粘液状のものであり、量も淋菌に比べると少量であることが多いです。排尿痛も軽度であることが多く、軽度の排尿時のかゆい感じや不快感といった訴えになります。少し蛇足にはなりますが、クラミジア性精巣上体炎についてですが、中年以下の精巣上体炎のほとんどがクラミジア性になり、通常と比べ、発熱が軽度であることが多いです。

ロゴ 検査

男性のクラミジア性尿道炎の診断には初尿を用いたPCR法などを用いた核酸増幅法を使用します。感度、特異度ともに高いため、他の検査方法を用いることはほぼありません。

ロゴ 治療

まずは予防です。性行為(オーラルを含む)を行う際にコンドームを正しく着用することで、感染のリスクを大幅に低下させることが出来ます。また、不特定多数との性行為は感染リスクが高くなりますので避けてください。

治療は基本的には抗生剤内服での治療となります。アジスロマイシンを1日内服してもらうことが多いかと思います。他にはクラリスロマイシン、レボフロキサシンなどの抗生剤内服もあります。また、非常に症状が強い場合にはミノサイクリンの点滴を行うこともあります。

上記治療後に治癒したかの判定には2~3週間後に再度先の検査を行い、クラミジアが陰性となっていることを確認し、治療が終了となります。

ロゴ パートナーについて

クラミジア感染症と診断された場合には必ずパートナーの検査は行ったほうがいいです。症状がなく経過していた場合でも不妊の原因となります。女性であれば、不妊の原因となる可能性があるのはもちろん、流産、早産、子宮外妊娠の原因にもなります。

パートナーが陽性になった場合には必ずその方も治療を行ってもらってください。

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