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ポイントのまとめ
嵌頓包茎について
小児期は包皮がのびず、包皮の出口の部分も狭く、亀頭が十分に露出できない状態にあります。
このときに不利に包皮を陰茎の根本に引っ張り、包皮の出口の部分が亀頭を超えてしまうことがあります。このままにしておくと、包皮の出口の部分が狭いために、亀頭下も部分(陰茎冠状溝部)で首がしまるような状態になります。これが嵌頓包茎です。
これによりまずはリンパのうっ滞が起こり、続き、静脈のうっ滞、動脈の阻血と続き、長時間続くと亀頭部の壊死に至ります。
この疾患になる経緯は、子供が陰茎を触ってとか、お風呂できれいに洗わないといけないと思い、亀頭を完全に露出した状態で洗った後に戻さないためとか、ひどいものでは性的虐待の場合もあります。
症状は陰茎の痛みと局所の著明なむくみです。
発症してすぐであれば、用手的に整復が可能なことが多いです。ここで整復が困難な場合には緊急手術になります。包皮はリンパうっ滞により腫れ上がっているため、通常は減張切開として1方向を切開し、これで首のしまった状態を解除し、むくみが収まってから2期的に手術にて再度包皮を切除することがあります。
このため、重要なことは包皮の出口が亀頭に比べて狭い場合には、亀頭を完全に露出させてしまった後に完全に元の包茎の状態に包皮を戻すことが重要です。