Director's blog
2026年1月1日
こんにちは。1月は忘年会やお正月で、生活リズムが乱れやすく、体の水分も不足しがちな季節です。
この時期、実は「尿路結石」や「膀胱炎」が増えやすくなります。
さらに冬は、インフルエンザや胃腸炎が流行しやすい時期です。
厚労省も流行状況を週ごとに公表しており、注意が必要です。 :contentReference[oaicite:0]{index=0}
ノロウイルス対策の注意喚起も各地で出ています。 :contentReference[oaicite:1]{index=1}
今回は「脱水」と「排尿トラブル」の関係を、やさしく解説します。
「尿路結石」は、尿の通り道に石ができる病気です。
腎臓から尿管(にょうかん)へ落ちると、強い痛みが出ます。
尿管は腎臓と膀胱をつなぐ細い管で、石が詰まりやすい場所です。
冬に結石が増えやすい理由の一つが「脱水」です。
脱水とは、体の水分が不足して尿が濃くなる状態のことです。
尿が濃いと、石の材料が溶けきれず、結晶になりやすくなります。
年末年始は外食が増え、塩分や動物性たんぱくが多くなりがちです。
塩分が多いと尿の中のカルシウムが増え、結石の材料になりやすいです。
アルコールは利尿作用で体の水分を減らし、脱水を進めやすいです。
さらに、寒いと汗をかきにくく「水分をとったつもり」になりがちです。
結石のサインとして代表的なのが「脇腹から背中の激痛」です。
波のある痛みで、じっとしていられないほどになることがあります。
もう一つの重要なサインが「血尿」です。
血尿は尿に血が混じる状態で、赤く見えることも、検査でだけ分かることもあります。
痛みがなくても血尿が出る場合は、結石以外である癌などの病気も考えます。
「水を飲んで様子見」でよいケースというわけではなく、必ず受診をするようにしてください。
発熱、吐き気が強い、尿が出にくい場合は早めに受診してください。
冬はインフルエンザなどの感染症が増える季節です。 :contentReference[oaicite:2]{index=2}
また、感染性胃腸炎の増加に合わせ、ノロ対策の注意喚起も出ています。 :contentReference[oaicite:3]{index=3}
こうした病気で「発熱」「下痢」「嘔吐」があると、脱水になりやすいです。
脱水になると尿量が減り、尿が濃くなって膀胱が刺激されます。
その結果、「頻尿」や「排尿時の違和感」が出やすくなります。
ここで注意したいのが「膀胱炎」です。
膀胱炎は、膀胱に菌が入り炎症が起きる病気です。
症状は、トイレが近い、排尿の終わりにしみる、残尿感などです。
脱水で尿の量が減ると、菌を洗い流す力が弱くなりやすいです。
そのため、体調不良のときほど「水分のとり方」が大切になります。
ポイントは、一気飲みではなく、少量をこまめにとることです。
下痢や嘔吐があるときは、経口補水液が役立つ場面があります。
経口補水液は、水と塩分と糖がバランスよく入った飲み物です。
ただし、持病(心不全や腎不全など)がある方は自己判断を避けます。
カフェイン飲料は利尿作用があり、体調不良時には勧めにくいです。
アルコールは脱水を進めるため、回復するまでは控えるのが安全です。
また、トイレを我慢しすぎる習慣も、膀胱炎を起こしやすくします。
外出先でも、尿意があるときは早めに排尿する意識が大切です。
発熱が続く、背中が痛い、寒気が強い場合は腎盂腎炎にも注意します。
腎盂腎炎は腎臓側に炎症が広がった状態で、早い治療が必要です。
結石や膀胱炎は、早めに方針を立てるほど楽に治せることが多いです。
一方で、急いで受診すべきサインもあります。
まず「我慢できない強い痛み」がある場合は、早めに医療機関へ。
痛みに加えて吐き気が強い時は、点滴や鎮痛が必要なことがあります。
次に「発熱」と「背中の痛み」が同時にある時は注意が必要です。
結石に感染が重なると、腎臓が詰まり重症化することがあります。
また「尿がほとんど出ない」「尿が出ない」は緊急性が高い症状です。
高齢の男性では前立腺肥大症による尿閉が起こることもあります。
前立腺肥大症は、前立腺が大きくなり尿道を圧迫する状態です。
さらに「血尿が続く」「血の塊が出る」場合も、受診を勧めます。
血尿の原因は結石だけでなく、膀胱や腎臓の病気が隠れることがあります。
泌尿器科では、まず尿検査で血尿や菌の有無を確認します。
超音波(エコー)で腎臓や膀胱を見て、詰まりや残尿を評価します。
必要に応じてCTで結石の位置や大きさを正確に調べます。
結石は大きさで方針が変わり、自然に出るか治療が必要か判断します。
膀胱炎は抗菌薬が必要なことが多く、自己判断の市販薬だけは危険です。
症状が軽くても、繰り返す方は背景(残尿、結石、糖尿病など)も見ます。
年末年始は受診のタイミングが難しいですが、無理はしないでください。
大阪府でも感染症の週報を公表しており、流行期の体調変化は要注意です。 :contentReference[oaicite:4]{index=4}
「脱水かな」と思ったら、まず水分を整え、危険サインは受診へ。
1月は脱水が起きやすく、尿路結石や膀胱炎が増えやすい時期です。
流行する感染症で発熱や下痢があるときほど、水分管理が重要です。
強い痛み、発熱、尿が出ない、血尿が続くときは早めに相談しましょう。