Director's blog
2022年4月3日
4月になり、暖かくなってきました。といってもまだ気温の差がすごくてつらいですが・・・
いい季節になってきたので冷えでの頻尿も少しマシになってくる時期です。来院の患者さんには次の冬にツライ思いをしてもらわないように、僕と一緒に相談をし始めています。
今回は「硬い膀胱」について私見を述べさせてもらいます。
頻回のトイレがある患者さんのお話を聞いていると、よく「私の膀胱は硬くなっているから、尿が貯められないんですよね?」と言われます。最近よく言われていますもんね。
確かに膀胱が硬くなる疾患はあります。尿路感染症を繰り返しての成れの果て、尿道カテーテルお長期留置などです。これらは膀胱が傷だらけになり、膀胱の組織が線維化してしますことにより生じます。ということで、通常の場合ではありえない状態と思います。
では「硬い」というのはどういうことでしょうか?膀胱は筋肉でできています。高齢や排尿障害が長く続くと尿が少し貯まるだけで急に膀胱が過剰に収縮をします。これが尿意切迫感につながっていきます。つまり、膀胱は「硬くなった」のではなく、「貯められてない」というのが正しい表現と思います。
急な尿意はかなりツライと思います。排尿状態でツライことがありましたら、泌尿器科受診を考えてみてください。