院長ブログ

Director's blog

2022年7月1日

尿の色について~尿の色が変わる薬剤についても~

今年は異常な暑さで梅雨も本当に雨降った?と言う間に終わってしました。

今年は水不足と言われるのですかね。

今回は尿の色についてです。朝一番の尿の色が濃いと思ったことありませんか?あと、水分が足りないときの尿も濃い色と思ったことがありませんか?

まず、正常な尿の色は血液の色に由来します。淡黄色~黄色は尿細管で生成されるウロクロム、ウロビリンなどよるもので,主にウロクロムによるものと言われています。これは血の成分である赤血球が亡くなったときできるもので、体内で分解されたもので尿中へ排泄されます。このため最終産物であるウロビリノゲンが正常な尿は淡黄色~黄色の色調を呈します。ウロクロムの産生量は一定なので、尿の色調の濃淡は,尿の濃縮度合に依存します。つまり、体内の水分量が多ければ排出する尿量が多くなり、色が薄くなるということです。

このため、色が濃い尿が出る場合にはたくさん水分を取るようにしてください。

さてあとは参考までに尿の色が変わる薬剤を記載しておきます。

薬剤の一般名:尿の色

アドナ:茶~黄褐

アミトリプチリン塩酸塩:青緑

インジゴカルミン:青~青緑

インドシアニングリーン:緑

カルジオクローム:黄

カルバゾクロム:茶~黄褐

クロルゾキサゾン:橙~赤

サラゾスルファピリジン:橙黄(アルカリ性尿)

センナ・センノシド・ソルベン:黄赤

ダイオウ:赤~赤褐

ダウノルビシン塩酸塩:赤

チニダゾール:赤褐~暗赤

チペピジン:赤

臭化チメピリジウム:赤

デフェロキサンメシル酸塩:赤褐

ドキソルビシン塩酸塩:赤

トリアムテレン:青

ヒベンズ酸塩:赤

フェニトイン:赤

フルオレセインナトリウム:輝黄

メチルドパ:赤褐~暗褐

メトカルバモール:緑

メトロニダゾール:赤褐~暗赤

リファンピシン:橙赤

リボフラビン:輝黄

レボドバ:赤褐~黒

レボメプロマジンマレイン酸塩:茶褐

飲まれていたら参考にしてみてください。

暑い季節になりますが、しっかり水分を摂取して夏を乗り切ってください。

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