院長ブログ

Director's blog

2023年1月2日

膀胱鏡について(歴史について)

2023年になりました。あけましておめでとうございます。

なにやら例年より寒さがマシな気がします。

今回は泌尿器科にしかないであろう膀胱鏡について説明をさせてください。

さて、まず膀胱鏡は内視鏡になります。当院では左の図のような軟性膀胱鏡を使用しています。軟性ということは硬性もあります。軟性は文字通り柔らかく、患者さんの疼痛軽減に役立ちます。硬性膀胱鏡は金属の筒に内筒、外筒という2つのもので構成されていて、外筒の中に色々な道具を入れて、経尿道的に手術、生検などのいろいろな手技をするのに役に立ちます。ざっくりいうと軟性鏡は観察用、硬性鏡は手技用と言った感じですかね。(軟性鏡でも手術はできますけど・・・)

この膀胱鏡はいろいろな発明が重なってできています。多分内視鏡はすべてこれらの発明の産物と思います。これらについて調べた範囲で書きます。

内視鏡の歴史は1806年にろうそくの光と反射鏡を用いて子宮や尿道を観察したBozziniに始まります。ただ、これはあまりいいものではなくて実用性はなかったようです。

その後、1877年Nitzeにより開発された膀胱鏡は泌尿器科を独立させたと行ってもいいぐらいの発明でした。これにより、泌尿器科は開腹することなく、尿道から膀胱内、尿道内の観察、手術が可能になりました。この発明にはEdisonの白熱灯、Herzによる高周波の発見、Youngによる泌尿器科用のシースの開発です。これらがすべて合わさり、現在の膀胱鏡のプロトタイプを作ったのがMcCarthyです。

これら先人の発明などが集まり、現在の膀胱鏡は作られています。

このことを調べて、エジソンの名前も出てきて、先人の発明って改めてすごいと思いました。

自分自身もできうる範囲でやらねばと思いました。

今回は以上です。またよろしくお願いします。

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