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前立腺肥大症の症状について

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前立腺肥大症の症状はメインが排尿障害です。まずはこれについて説明をします。排尿障害は泌尿器科の中では主に排尿症状(尿を出すことに関連した症状)、蓄尿症状(尿を貯めることに関連した症状)、排尿後症状の3つに分けます。

前立腺肥大症もこの3つに分けて説明します。

排尿症状

訴えとしては「尿の勢いが弱い」、「尿をするときにおなかに力を入れないと出ない」、「尿が出始めるまでに時間がかかる」、「尿が途中で途切れる」、「尿が分かれて出ている」などが多いです。

蓄尿症状

前立腺肥大症では、多くの場合、尿の回数が増える頻尿がみられます。頻尿については、目安として起きている間は概ね8回より多い場合、寝た後は1回以上排尿のために起きる場合、それぞれ「昼間頻尿」、「夜間頻尿」と考えられます。
「尿意切迫感」は、急に我慢できないような強い尿意が起こる症状を言います。また、尿意切迫感があって、トイレまで間に合わずに尿が漏れてしまうような症状を、「切迫性尿失禁」と言います。これは前立腺肥大症では尿が出しにくいため、少量の尿がたまるだけでもすぐに尿を出そうと過剰に膀胱が収縮するためです。
排尿後も尿が出し切れていなくて膀胱内に尿が多量に残るようになると、膀胱に貯められる尿量が減ってきて、すぐに尿に行きたくなるまで尿がたまり、頻尿になる場合もあります。
ここで頻尿について重要なことを書いておきます。水分をたくさん摂ることによって、血液がさらさらとなり脳卒中の予防になるということを聞いたことはないでしょうか?これは全く根拠がないことが論文で出ています。自分で頻尿の原因を作らないように注意しましょう。

排尿後症状

排尿後に完全に膀胱が空になっていない感じがする残尿感や、排尿直後、便器から離れた後、ズボンに伝わるように尿が垂れる排尿後尿滴下があります。

先の排尿障害の項目が一般的ですが、前立腺肥大症は悪化してくると下記の合併症を来す可能性があります。下記の合併症を生じる場合には投薬だけの治療では困難の可能性があり、手術を勧めることも多いです。

尿閉

膀胱内に尿がたまっているのに、尿が出せない状態です。これはかなりの下腹部痛を伴い苦しいです。尿閉になる要因としては飲酒や一部の市販の風邪薬、胃腸薬、抗うつ薬があります。風邪薬を買う際には前立腺肥大症がある方はちゃんと薬局で相談しましょう。
通常は尿を外に出す管を入れる必要があります。
尿路感染症:残尿が残り、これに通常は排尿で流せる菌が流せなくなり、引き起こします。抗生剤での治療が必要になります。

肉眼的血尿(パッと見た目でわかる血尿)

前立腺肥大症で尿道に大きな腺腫が張り出し、ここが充血して出血します。止血剤で経過をみますが、他に膀胱癌等がないか検査が必要です。かならず泌尿器科に来てください。

膀胱結石

通常膀胱内には小さい結石があっても自分で排出可能ですが、前立腺肥大症があると、尿路が狭くなっているために排出できず、膀胱内にて大きくなることがあります。血尿が出ることがあります。これは自分では出せないため原則手術での治療になります。

溢流性(いつりゅうせい)尿失禁

膀胱内に限界以上の残尿が常に存在するために、膀胱で以上尿が貯められなくなり、いつもチョロチョロと尿道からしみ出るように尿が溢れ出る状態です。

腎機能障害

膀胱内に常に多量の残尿がある、もしくは尿を出すために膀胱に過剰に負荷がかかり膀胱壁が過剰に厚くなると、腎臓から膀胱への尿の流れが妨げられ、腎臓が腫れる状態(水腎症)となり、腎不全になることがあります。

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