About symptoms
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尿路結石の症状
これは部位により違います
腎結石
無症状もしくは軽度の腰痛のみが多いと思います。大きくなり、腎臓の中の形の通りの結石になったものをサンゴ状結石といいます。ここまで来ると腎臓の機能に障害を来してきます。
尿管結石
ここが最も皆さんの興味ある場所と思います。痛みのある結石といえば、尿管結石です。これは腎臓でできた結石が尿管に落ちてきた際に生じます。
「いままでに経験のないほどの痛み」と患者さんが言われることも多いです。他に尿管の壁を結石が傷つけるため、ぱっと見た目でわかる血尿が出ることが多いです。(肉眼的血尿といいます)
これ以外の症状としては嘔吐・嘔気が出現したりします。
膀胱結石
症状は腹部の軽度違和感と言われる方が多いと思います。
治療をしても治らない膀胱炎で来られ、検査して見つかることもあります。膀胱結石は腎、尿管といった結石が膀胱に落ちてきたものです。これは通常、尿として体外に流れていくものなので、膀胱結石を認める方には、ほぼ間違いなく排尿状態に問題があります。また膀胱結石は長い間膀胱にあることが多いため、比較的大きいものが多いのも特徴です。
尿道結石
尿道は膀胱から外に出るまでの通路です。ここに結石が詰まることをいいます。症状は急に尿の勢いが落ちた。場合によっては尿が出なくなったりします。尿が出なくなった場合には緊急での処置が必要になります。
尿路結石症の危険因子
まずは食生活として高カロリー・高タンパク・高脂質の食生活は危険因子です。
他に尿の流れを悪くするものも危険因子となります。具体的には長期臥床・前立腺肥大症・前立腺癌・尿道狭窄・神経因性膀胱などです。
さらに尿が濃くなる脱水も危険因子です。
他に尿路感染や膀胱内に異物がある状態(尿を流す管の留置)も危険因子となります。
一部の代謝異常症も危険因子となります。具体的には原発制服甲状腺機能亢進症・高カルシウム血症・腎尿細管性アシドーシス・高シュウ酸血症・痛風・2,8ジヒドロキシアデニン尿症・シスチン尿症などです。
結石成分の種類と頻度
結石成分と発生率は以下の表のとおりです
結石成分 | 発症率 |
---|---|
シュウ酸カルシウム結石、リン酸カルシウム結石 | 80~90% |
リン酸マグネシウム・アンモニウム結石 | 7% |
尿酸結石 | 2~5% |
シスチン結石 | 1% |
その他 | 7% |
この通りほとんどの結石がシュウ酸カルシウム結石とリン酸カルシウム結石で占められています。